Visual StudioのC++のIDEでは、intやcharといった標準のキーワードがハイライトされて色が付きます。実はそのほかの任意のキーワードについても、設定を行うことでハイライトが可能です。
Visual Studioの実行ファイル「devenv.exe」があるディレクトリに、「usertype.dat」という名前のファイルを置きます。このファイルの中にハイライトさせたいキーワードを1行に一つずつ並べていきます。
例えばOpenCVの構造体を指定してみましょう。
CvArr IplImage CvMat CvMatND CvSparseMat CvSparseNode CvSparseMatIterator . . .
そのあとVisual Studioを起動すると自動的に有効になっています。デフォルトでは標準キーワードと同じ色になります。
ちょっと見づらいかもしれません。設定を変えれば、標準キーワードとは別の色にすることができます。メニューから、ツール -> オプション -> 環境 -> フォントおよび色と進みます。表示項目のリストからユーザー キーワードを選択して、前景色を好きな色に設定します。
これでOKすると、以下のように標準キーワードとは別の色になりました。
OpenCVのを登録する人はあまりいない気がしますが、Win32APIのマクロやtypedefの別名(TCHARやLPCTSTRなど)を入れておけば、なかなか汎用性が高く役立つかもしれません。ほかにも、C++/CLIでのInt32やSingleといった型はほぼ標準キーワードとみなしても良いぐらいだと思うので、この辺も入れておくとよいかもしれません。