Windows7に搭載された「仮想マシン」の機能は主にXPモードのため使われると思いますが、もちろん他のOSを入れることもできます。公式にサポートしているのはXPやVista, 7ですが、Virtual PC 2004や2007の経験からいえばLinuxもインストールできるはずです。今回は、リリースされたばかりのUbuntu 9.10を入れてみました。
なお、Virtual PCは以下のページからダウンロードできます(Windows7しか対応していないようです。)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=2b6d5c18-1441-47ea-8309-2545b08e11dd&DisplayLang=ja
結論から言うと、ほぼ全く詰まることなくインストールは成功しました。かつてVirtualPC 2007にFedoraやSUSEやUbuntuを入れようとした時は、
vesa i8042.noloop psmouse.proto=imps clock=pit
のようなオプションを付けたり、インストール後もブートローダをいじったりと、相当な苦労を強いられましたが、今回は一切不要でした。(あまりの苦労で、上記のようなオプションは覚えてしまいました・・・)
仮想マシンの作成
Windows Virtual PCを起動すると、以下のような画面が出てきます。一見普通のエクスプローラで2007以前とは全然違いますが、これがVirtual PCのメイン画面のようです。ここから、仮想マシンの作成を選択します。
名前と置き場所を決めます。この選択肢以降は、適当にデフォルト値のままでもいいと思います。
新規仮想マシンの作成が完了したら、作成されたUbuntuの仮想マシンを選択し、設定を押します。
DVDドライブの設定で、UbuntuのディスクイメージのISOファイルを指定します。そして設定を閉じます。
Ubuntuのインストール
仮想マシンのファイルをダブルクリックして起動します。言語を設定します。
かつてはここで長い長いオプションを入力していたものですが、今回はスルーしてそのままUbuntuをインストールを選択。
GUIのインストーラにならないことに若干不安を覚えつつ、まずキーボードの設定をします。
実は今回一番悩んだのはここです。今回はGeneric 105-key (Intl) PCにしました。
普通にJapanで。
ここもちょっと悩みました。Japan - 0ADG 109Aにしました。
以降は言われたとおりにしていれば特に詰まるところはないはずです。インストールが完了したら、ISOをアンマウントします。
起動
インストールが終わると自動的に再起動し、ログイン画面まで進みます。Virtual PC 2004/2007時代はここが最難関で、画面が滅茶苦茶になったり、キーボード・マウスが死んだり、そもそもブート中に強制終了したりと、何度絶望を味わったかわかりません。
今回も、画面は乱れます。トラウマ再び。
しかしそれだけで、ログイン画面では正常に表示されました。マウスもキーボードも効いています。
そして無事起動完了。感動です。
ちなみに、Ubuntuに奪われたマウスカーソルの戻し方ですが、Windowsキーを押すのが手っ取り早いと思います。
おわりに
Virtual PC 2004/2007の頃は、自分が試した中では何も設定せず入れられるのは Vine Linux だけでした。それもあってVineは好きだったのですが、たぶんこの調子だとFedoraやSUSEもすんなり入れられそうだし、推す理由が減ってしまったようです。