2014-01-01から1年間の記事一覧

OpenCV3.0alpha 変更点レビュー ~ラッパー開発者の視点から~

OpenCvSharpを3.0alphaに対応させる取り組みを始めました。なりふり構わず書き換え、まずはエラーが止まった段階のがこれです。Release 3.0alpha (08 Sep., 2014) · shimat/opencvsharp · GitHub2.0のときもひどい目にあいましたが、今回も何度くじけそうに…

他プロセスとのメモリのやり取り

別のプログラムを"ライブラリ"として参照できると、プログラミングは楽です。しかし何らかの理由でそうできず、別の実行ファイルとして呼び出す場合があります。そうするとすぐ直面するのが情報のやりとりをどうするかです。今回は、VirtualAllocExで作った…

連番の画像ファイルを動画として扱う

知らなかった・・・ C++ (cv::VideoCapture) cv::VideCaptureにて、Cのprintfの要領でこのようにファイル名を指定すると、連番の画像ファイルを動画ストリームとして扱えます。以下の例では、001.png, 002.png, 003.png ... を順次1フレームとして読み込んで…

System.Windows.Forms.WebBrowser あれこれ備忘録

XcodeでiOS向けOpenCV

わたくし、ゆるやかなアンチマカーで、よってど素人なんですが、かの孫子でも「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と申します。それに携帯端末周りは以前から興味があり、知識を広げるのは悪くないと思いました。色々あって会社からMacBookを買ってもらって…

OpenCvSharpをつかう その22 (Dependency Walker)

NuGetでかなり状況は好転したとは思いますが、少し前まででは OpenCvSharpを使おうと思った人の9割はP/Invokeエラーでつまづき、そのうち7割は脱落 という状態だった、きっとそう思います。これの(Windowsにおける)特効薬がDependency Walkerです。私はこれ…

OpenCV GPUモジュールを試す

せっかくグラボがあるのに腐っていたので、有益なことに使ってみます。OpenCVのcv::gpu名前空間以下にあるGPUモジュールを使い、CUDAの力を確認します。OpenCV 2.4.8です。

OpenCvSharpをつかう その21(C++ API 概要)

OpenCvSharpはもともとC言語のOpenCV 1.0 APIを対象に作っておりました。以来6年経ち、C++ APIが充実し主流になってきたため、そのサポートを進めています。ある程度は仕様が固まってきたので、使い方をご紹介していこうと思います。今回は大まかな概観です…

OpenCVで時間の計測

cv::TickMeter を使いましょう。なんか影の薄いcontribにあります。 cv::TickMeter meter; meter.start(); // 何かの処理 meter.stop(); std::cout << meter.getTimeMilli() << "ms" << std::endl; 定番は以下のような書き方ですが、卒業しましょう。OpenCV…

JavaScriptのコンピュータビジョンライブラリ「jsfeat」を試す

jsfeatは純粋にJavaScriptのみで動作するコンピュータビジョンのライブラリです。以下がプロジェクトのサイトです。いわゆる基本的な画像処理、線形代数、特徴点抽出などなど色々とサポートしており、期待のプロジェクトです。 http://inspirit.github.io/js…

OpenCV(2.4.8)による新しいノイズ除去 ざっくり精度調べ

最近のOpenCVには、以下のような新しいフィルタ処理の関数が追加されています。 cv::fastNlMeansDenoising (photo) cv::adaptiveBilateralFilter (imgproc) この関数がどれくらい使えるものなのか、サクッと試してみました。あまり学術的に正確でないかもし…

OpenCvSharpをつかう 記事一覧

おかげさまで好評いただいている(?)このシリーズ、かなり記事が増えてきました。 各記事にリンクを羅列するとすごく長くなってきたので、記事一覧ページを作っておきます。 その1 準備 その2 画像の読み込み その3 グレースケールに変換 その4 フィルタリ…

OpenCvSharpをつかう その20(ASP.NET MVCで使う Ajax編)

その19 に少し手を加え、Ajaxによりページ遷移なしに結果画像を表示できるようにしてみます。完成形はこちらに置いてみました。自由に動かしてみてください。 http://notiz.flnet.org/CannyWebApp今回は全部がASP.NET MVCの話で、OpenCvSharpの新しい話はあ…

OpenCV C++/IFでボロノイ図・ドロネー図を描く

ボロノイ図・ドロネー図の作成については、大昔からOpenCV C/IFに有りました。C++には無いと思っていたのですが、少し前にいつの間にか有ることを知りました。Cのボロノイ図まわりのAPIは、正直いまだにあまり理解していません。いまひとつ、つかみどころが…

OpenCvSharpをつかう その19(ASP.NET MVCで使う 入門編)

OpenCVをC++ではなくC#(.NET Framework)からわざわざ利用する最大のメリットは何か。単純に言語・開発環境的な理由(書きやすいとか)を挙げる人も多いでしょうが、おそらく本質的に最も大きいのは、.NET Frameworkが持つ膨大なクラスライブラリ・周辺技術等…

OpenCvSharpをつかう その18(ラベリング・改)

この度、ラベリング機能を提供するOpenCvSharp.Blobを、P/Invokeによる実装をやめ、すべてC#(マネージドコード)で実装しなおしました。これは以下の理由からです。 ●特にCvBlobインスタンスの取り回しが悪い。リスト側のCvBlobsが解放されるとCvBlobも解放さ…